生活の注意点
生活の注意点:脳卒中・心臓病を防ぐために
毎日の生活習慣を見直しましょう
脳卒中や心臓病は、生活習慣病の一種です。食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒などの習慣が、血管や心臓に大きな影響を与えます。「少しずつ、できることから」見直すことで、病気の予防や再発防止につながります。特に高血圧や糖尿病、脂質異常症を抱える方は、日々の習慣が治療の一部です。
食事の工夫で病気を防ぐ
減塩、低脂肪、野菜中心の食事は、血圧やコレステロールの管理に効果的です。青魚や大豆製品、海藻・きのこ類を積極的に取り入れ、加工食品や甘い飲料は控えましょう。食事は「薬」と考え、楽しみながら続ける工夫が大切です。
適度な運動を取り入れる
運動は血圧・血糖・体重の管理に役立ち、血管の柔軟性を保ちます。ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を週に150分程度目安に行いましょう。心臓病の方は医師と相談のうえ、心臓リハビリを活用するのも有効です。
禁煙と節度ある飲酒
喫煙は血管を傷つけ、脳卒中・心臓病のリスクを大きく高めます。禁煙は最も効果的な予防策のひとつです。飲酒は「節度ある量」が大切で、男性は1日純アルコール20g以下、女性は10g以下が目安です。休肝日を設けることも推奨されます。
例:ビール 500mL=純アルコール 20g
ストレスとの上手な付き合い方
慢性的なストレスは血圧上昇や不整脈の原因になります。趣味や運動、会話、深呼吸などで気分転換を図りましょう。睡眠不足や過労は心身に負担をかけるため、休養も大切です。必要に応じて医療者や支援機関に相談することも有効です。
適正な体重と血圧について
肥満は高血圧・糖尿病・脂質異常症の原因となり、脳卒中・心臓病のリスクを高めます。BMI(体格指数)25未満、腹囲は男性85cm未満、女性90cm未満が目安です。血圧は家庭で測定し、125/75mmHg未満を目標にしましょう。
正しく薬を服用する重要性
薬は症状がなくても継続が必要です。自己判断で中止すると再発リスクが高まります。服薬時間や飲み合わせに注意し、飲み忘れ防止の工夫(服薬カレンダー、アラームなど)を取り入れましょう。副作用や疑問は医師・薬剤師に相談を。
定期的な検診で早期発見を
脳卒中や心臓病は、症状が出る前に予兆があることもあります。定期的な健康診断や脳ドック、心電図・血液検査などで早期発見・早期治療が可能です。特定健診や特定保健指導を活用し、生活習慣病のリスクを把握しましょう。
生活習慣に関するよくある質問
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どんな運動が脳卒中や心臓病の予防に効果的ですか?
ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなどの有酸素運動が効果的です。週150分を目安に、無理なく続けましょう。
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禁煙すると本当に効果がありますか?
はい。禁煙は血管の炎症を抑え、脳卒中・心臓病のリスクを大幅に下げます。数日で血圧が改善する例もあります。
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ストレスが病気に関係するのはなぜですか?
ストレスは交感神経を刺激し、血圧上昇や不整脈を引き起こすことがあります。心身の緊張をほぐす習慣が予防につながります。